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更新日:2023年2月21日
2月21日、高山小5年生を対象に午前中4時間を使って「バーチャル機器を活用した防災訓練・防災教育」がありました。この未来型最新防災訓練は注目度も高く、フジテレビやJ:COMなどの取材陣に混じって取材してきました。
子どもたちは「煙体験」「水害体験」「防災授業」の3つのエリアを班に分かれて移動しながら体験します。学園サポーターが分担して移動時の誘導や各エリアでの安全管理を行いました。
「煙体験」「水害体験」は、一般社団法人拡張現実防災普及(通称ARB)の板宮代表と、開発者の神奈川歯科大学の板宮教授が来られ、AR対応ゴーグルやAR浸水疑似体験アプリが入ったタブレットで子どもたちに災害時の疑似体験をさせながら、非常時のアドバイスをされていました。
まず、「煙体験」では拡張現実(AR)対応ゴーグルを使用します。
これは目の前の風景に3D-CGの煙を重ねて表示することで、煙が充満した空間を視覚的に体験できます。
まさに没入体験。立ったままゴーグルを装着すると、周囲は煙だらけで真っ暗。何も見えません。床上30センチほどだけが唯一煙が薄まっています。
立ち込める煙は本来ならかなり高温で有毒。「3回でも吸ってしまったら気絶しますよ」と言われ慌てて姿勢を低くします。
写真の子どもたちのように、匍匐前進の要領で非常口へ進むことになります。できればハンカチ等で口元を覆って、空いた手で壁を触って進行方向を確認しながら進みます。
VRをつけるとよく分かるのですが、一番煙が薄いのは、床から壁への三角ゾーン(写真参照)で、ベストなのはこの三角ゾーンに顔を向けた状態で進むこと、とのこと。
非常口への誘導灯は火災時を想定し低い位置にもないといけないことも、この体験をするとよくわかります。
「水害体験」ではAR浸水疑似体験アプリが入ったタブレットを通して、いつものピロティや校庭に大量の水が流れ込み、近くにいる友達との間にも容赦なく流木や漂流物が流れてくる様子を見ることができます。膝下の水では、もうまともな移動はできなくなるので早めの避難が大事、とのアドバイスに説得力を感じます。
学園サポーターも各エリアをしっかり体験。子どもの学びを支えつつ自分の経験値も上がるお得な回でした。次年度は2月21日(水)に予定しています(大人気のため1年前から予約)。先の話ではありますが、また学園サポーターを募集すると思いますので、サポーター登録がまだの方は是非ご登録いただき、サポートしながらこの最新防災訓練を体感してみてください!
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