ここから本文です。
更新日:2022年12月17日
12月17日、三鷹市公会堂さんさん館において「三鷹市デジタル・シティズンシップに係る全学園での熟議」が行われました。市内全学園から児童・生徒の代表者、CS委員、教員が集まり、スマホやSNSなどを「より良く活用していくにはどうしたらよいか」について考えを深めました。
参加者は総勢約80名。三鷹の森学園は、五小・高山小・三中から代表の児童・生徒が各2名、先生が各1名、CS委員1名が熟議に参加しました。
この熟議は8月に各学園で行われた熟議を踏まえたもので、夏と同じく下田太一さん(NPO青少年メディア研究協会代表)がファシリテーターを務められました。
第一部では学園・立場をシャッフルしたグループに分かれ、デジタル機器の「娯楽:どのように終わらせるか」「生活」「学習」「社会」という4つのトピックについて、「良い点・悪い点」を出し合いました。
「娯楽」については「時間を決める」「強制的にやめさせる」「飽きるまでやってみる」などの意見が出ていました。
第二部では、学園ごとのグループになって、「行動宣言」に向けての意見を出し合いました。子どもたちには「意識すること」と「自分たちのアクション」を考えてもらい、大人たちは「自分たちのアクション」を考えました。
三鷹の森学園では、子どもたちから「知的好奇心を磨きたい」「真偽を見極める力を習得したい」「デジタル・アナログをうまく使えるようになりたい」「マナーを身に付けたい」「使い方を理解してほしい」「困ったときは助けてほしい」という意見が出ていました。
これに対する大人の考えは、「制約が多くてなかなかできない」「どう教えていくか。間違ったときのリカバリーも必要」「タブレットで何をしているか、大人の側も理解が必要」「中立的な立場で専門的に応えられる人材が必要」などがありました。
最後に各学園それぞれ「行動宣言」に向けて話し合った内容を発表しました。
共通していたのが、子どもからは「最後まで話を聞いて欲しい」「もっと任せてほしい」「良くない使い方をしたらきちんと叱って欲しい」という意見が出ていたこと。
大人からは「環境を整えてあげたい」「トラブルから守ってあげたい」「有意義な使い方をして欲しい」という意見が出ていたことです。
これはデジタルもアナログも関係なく当てはまることではないでしょうか。
日頃の生活で願っていることは子どもも大人も同じだけれども、気持ちや方法が少しずつすれ違っていたり、気軽に相談できなかったりする状況が「デジタル・シティズンシップ熟議」の中で浮き彫りになったようでした。
今回の熟議の一つの結論は「大人と子どもでもっとコミュニケーションをとろう。大人も変わろう」かもしれません。
これから三鷹の森学園としての行動宣言を、三中生徒会が中心となって考えていきます。
お問い合わせ