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更新日:2023年9月27日

学園研究授業

 学園研究授業は、五小・高山小・三中の先生方が一緒に取り組む研究活動の一つです。在校生やその保護者にとっては、「なぜか1クラスだけが学校に残って授業をし、残りのクラスは下校する日」程度の認識かもしれません(私はそうでした)が、その裏では、先生方が何時間も話し合って授業計画をたて、実際に授業を行い、その授業を他の先生方が見て討論する、という大プロジェクトが行われています。目的は「よりよい授業をするため」です。
 
 今年度の三鷹の森学園の研究テーマは【「主体的に学習に取り組む態度」の指導と評価の在り方――「カリキュラム・マネジメント・ガイド」を活用した授業実践】です。このテーマに基づいて、9月27日の13時40分から、五小(4年生算数)、高山小(4年生道徳)、三中(1年生数学)の授業が行われました。先生方は3校シャッフルで授業を見学し、終了後の協議会に参加されます。
 

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▲五小の算数の授業。図形の面積の求め方を学びながら「自分の考えを持ち、それをまわりに伝えられるようになること」も目指しています。
 

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 たとえば中1の数学では、「方程式の概念・原理・法則を理解し、解き方をマスターする」ことを学びながら、「小学校で学んだことや、他教科で学んだこととのつながりに気づく」ことも目指されていました。この「つながり」がどうやらカリキュラム・マネジメントの肝のようです。

 そういった意図が、授業のなかでうまく実現されたかどうかが協議会で厳しくチェックされます。授業計画(指導案)はかなりこまかく、生徒との想定問答まで作られていますが、実際の授業では当然想定外の反応があり、アドリブが求められます。そのアドリブの是非までが問われます。大変です。

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▲高山小の道徳の授業では三鷹の森学園の学園歌が取り上げられました。学園歌に込められたさまざまな人のさまざまな思いを知ろうとする授業です。


 小学校と中学校の先生は免許の種類も違い、元来は教える内容を共有していないはずですし、こういった研究授業で小中の先生が一緒に討論すること自体、あまりないことなのかもしれません。それがごく自然に行われていて、さらに「小学校で教えていた生徒がいて、その子の理解度がこうこうで、それに対してこの問いかけは適切だったか」といったかなり深い協議がされるのです。
 「小中一貫」の真髄は実はこういうところにあるのかも、と感じました。このように先生方が自然につながり、教えている内容をお互いに知り、同じテーマのもとに教育をしていくこと。同じ子どもを小学校の先生と中学校の先生が知っていて、見守っていること。即座に効果は現れないかもしれませんが、積み重ねていくことによって徐々に成果が出てくるのでは、と思いました。


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▲「音楽」と「一次方程式」のつながりって何だろう、と話し合う先生たち。

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