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更新日:2022年9月28日

三鷹の森学園/学園研究授業

 9月28日の午後に学園3校で「学園研究授業」が同時開催されました。第五小学校を取材してきました。
 研究授業を行うクラスは6年1組。体育館で国語の授業を行います。大勢の先生方(しかも、高山小や三中の先生もいらしています)が見守る中での授業。緊張しそう、と思いましたが、子どもたちはリラックスしていました。
 今日の単元は「インターネットの投稿を読み比べよう」。「説得の工夫を見つけよう」というテーマで、班ごとにジャムボードを使って意見を出し合い、まとめて、グーグルクラスルームに発表するという流れでした。
 授業はふだんと同じ45分で終了し、子どもたちは下校します。このあとが本番です。授業を行った先生方から意図の説明があり、授業を見た先生方から質問や意見が出され、最後に講師としていらしていた宮城先生の講評がありました。

 1時間の授業を行うために、先生方は膨大な準備をされています。その単元の「めあて」を決め、それに基づく全体構成をつくり、1時間ずつ計画を立てています。どうやったら子どもたちがわかりやすいか、どうやったら身につくか、常に考えておられますが、さらにそれを掘り下げるのがこの研究授業です。
 今年度は学園共通で「粘り強さを引き出す授業」を目指して取り組んでいるとCS委員会でも説明がされていました。「粘り強さを引き出す授業」とはどんなものなのでしょうか。

 講評では、「説得の工夫を見つける」という課題に子どもたちはよく取り組んで、たくさんの工夫を発見していたが、そこで終わるのではなく、もう一歩踏み込んで欲しい。「説得」の本質は何か。相手をリスペクトしながら自分の意見を伝えること、ではないのか。それが粘り強く話す力、書く力につながっていくのでは、というお話がありました。
 小学1年生から中学3年生まで、子どもたちは国語の授業で繰り返し「読むこと」「書くこと」「話すこと・聞くこと」を学びます。そのなかで「筋道のとおった論理」というものを理解できるようになってほしい。また、今回の教材にある「インターネット投稿」は子どもたちの日常にあるもので、だからこそ、文章を吟味する力、チェックする力がいっそう大事になってくるのだと、ネットリテラシーを身につけることの大切さも説かれていました。

 漢字や文法を身につける、といった技術的な学びにとどまらず、「深く思考する力をつける」ことが目指されています。6年生でこれです。私たち大人も、ぼんやりしてはいられない、と思わされました。

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