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更新日:2020年7月27日

高山小/学校生活の中での感染症対策

新型コロナウイルスに翻弄された4カ月。今、学校でもwithコロナの新しい生活様式が求められています。実際のところ、どのようなことが行われているのか、CS広報部が学校の様子をレポートしてきました。

 

■用務主事さんによる消毒風景■

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 各教室の消毒は担任の先生が担当。主事さんが担当するのは、廊下手すり。1日に1回、用務の2人で手分けして全校舎の手すりとドアノブなど、よく手を触れる部分を消毒して回ります。2人がかりで40分かかるそうです。
 高山小の廊下には、ほぼすべて手すりが備わっています。しかし、見ていると歩くときに手すりを常に使う児童は少ないようです。
 「労力のわりに効果は薄いのでは?」 そう考える取材班には目もくれず、主事さんの手は動き続けます。消毒液と布巾を手に、手すりを丁寧に拭いていきます。こうした地道な作業こそが子どもたちの安心を支えているのです。

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 新しい生活様式においては消毒とともに“換気”が重要。しかし、もともと高山小学校には教室に網戸がありませんでした。そこで主事さんは、約40カ所にお手製の網戸をつくって設置。ホームセンターで購入した網戸用の網は約60m分だとか。


■音楽室前にて見つけたコロナ対策■

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 フィジカルディスタンスの見本のような座席配置。音楽専科の桑畑先生は「指揮もしやすくて気にいっています。工夫すればなんだってできるんです!」と胸を張ります。

 
■給食準備(6年生 オープンスペースにて)■

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 4時間目の授業が終わると児童たちはオープンスペースにひかれたラインに並び始めます。

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 整然と並び手を洗います。児童の立ち振る舞いは至って自然。積み重ねが「生活習慣」になりつつあると感じます。

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 各クラスとも、オープンスペースに配膳台をセット。テキパキと立ち働くのは担任の先生と給食係の数名だけ。

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 残りの児童は自席で読書など思い思いに時間を過ごしています。
 静まり返っているわけではないけれど、ちゃんと自重している感じ。さすが6年生。
 給食の時間も楽しめないのでは? そんな心配は取り越し苦労だったようです。

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 配膳台の横に設置したテーブル上に、少数精鋭の給食係が、1人分ずつセットしていきます。そして数名ずつ席を立ち、受け取りに来ます。

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 「以前のようにおかわりは自由にできませんので、配膳時に調整しています。食べ物に向き合って食べることで食に対する意識が高まったのか、以前に比べて食べ残しが減っています」(生活指導主任・関口先生 談)


 「分散登校で通常登校に向けた段階を踏んだので、やり方が変わってもスムーズに取り組むことができています」という関口先生の言葉通り、これまでとは違う給食準備風景も見学していて違和感なく、むしろ淡々としていて取り立てて取材することなど何もない日常のようにさえ感じました。これはもちろん、分散登校から続く学校・先生方の努力の賜物であることは間違いありません。と同時に、子どもたちは我々大人よりもずっと「順応性」が高く、自ら工夫してその環境で楽しむ力をもっていることの証明だとも思いました。
 学校が、子どもたちが頑張っています。我々保護者・地域も、当事者として何か力になれることがあるのではないでしょうか。

(2020年7月14日 取材:CS広報部)

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