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更新日:2022年8月24日

三鷹の森学園/三鷹のこれからの教育を考えるワークショップ 学園・学校における熟議

 8月24日、夏休みの最終日。五小・高山小・三中の先生方約100人が三中に集まり、熟議を行いました。
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 前半は昨年発表された「三鷹のこれからの教育を考える研究会」の最終報告をふまえての熟議でした。
 この報告書は2030年代の三鷹の子どもたちがどのような教育を受けてどのように育っていってほしいかを示す、青写真のようなものだそうです。43ページにも及ぶ報告書ですが、一言でまとめるなら、「自らの幸せと、よりよい社会をつくるために、人間力と社会力を育てる」のが三鷹の教育の目指すところだと言えそうです。

 熟議のテーマもずばり「個人と社会のウェルビーイングに向かい、人間力・社会力を発揮するために、どのような教育が必要か」。
 まずは一人ひとりが静かに考え、付箋にアイデアを書いていきます。その後、10個のグループごとに話し合い、発表が行われました。

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 グループは3校シャッフルで構成されていますので、初対面の先生方もいるはずですが、終始なごやかな雰囲気で討論がされていました。

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 発表では、「コミュニケーション力が大事」「国語や算数と違って『ここまでできればOK』という基準がない学びなので、難しい」「授業だけでなく、行事や、さまざまな場面が必要」「体験が大切だと思うが、そのためには時間が必要。子どもにも教員にも」「行事を子どもだけで運営するような場をできるだけつくる」「行事が終わったあとのフィードバックも大事」「人とのかかわりが大事」など、有益な意見が数多く出ていました。

 後半はスクール・コミュニティについての熟議です。
 「スクール・コミュニティとは、学校や子どもを縁としたつながりのことである」という定義づけがされたあと、この先、学校施設はコモンズ(地域の共有地)として、地域コミュニティの交流の場、生涯学習の場などとして多様に活用していけるとよい。具体的には、これまでの日中の「学校教育の場」を第1部、夕方の「放課後の場」を第2部、夜の「大人の学びの場」を第3部とした「学校3部制」を考えていきたい、という話がありました。
 熟議のテーマは「スクール・コミュニティの創造に向けて何ができるか」です。

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 先生方からは「第2部、第3部をになう地域の人財はいるのだろうか?」「地域の人に学校の現状を見てもらうことも必要だし、われわれも地域を知ることが必要。そのうえで協働できることは何か考えていきたい」「目標を共有する必要もある」といった声が出ていました。

 新学期の始まる直前、2時間半に及ぶ熟議は大変だったのではと思いますが、先生方がこうして考えてくださったことは、いずれ子どもたちや地域の中で芽吹いてくるのでは、と思いました。

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