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更新日:2023年10月10日
今年度の学園・学校の運営計画は、「体育の乗り入れ授業を子どもたちの体力向上に役立てる」となっています。実際にどのような授業が行われているのか、取材してきました。
高山小では週に7コマの乗り入れ授業があり、そのうち3コマは6年生の体育の授業に三中の先生がいらしています(残り4コマは6年生英語に三中の先生がいらっしゃいます。また、高山小の先生が三中1年英語の授業に3コマ、2年英語に1コマ乗り入れています)。
三中体育科の柳内先生が高山小にいらっしゃるのは小中の日課表の違いにより、授業の後半のみ。しかし、到着するとすぐ、子どもたちのフォームを見て、アドバイスが始まりました。
そして、小学校の先生へのアドバイスも。この日はハードル走をやっていましたが、地面の上でイメージトレーニングするといい、という助言が。
早速実践です。
子どもたちからも「柳内先生のアドバイスのようにやってみよう!」という気持ちが感じられ、皆のフォームがぐっと変化したことがわかりました。
一方、五小では、週に3コマ、三中の体育の先生が5・6年生の授業にいらしています。英語でも同様に週3コマ、三中の先生がいらっしゃいます。五小から三中へは週4コマ、数学の授業に乗り入れています。
取材の日は5年生の体育で、ティーボールの試合をやっていたため、中学の先生が小学生を教える場面はありませんでしたが、意外なお話を聞くことができました。
五小にいらしている森先生は今年三中に着任されたばかり。乗り入れ授業はどうですか、とお聞きすると「ものすごく役に立っています。小学生には噛み砕いた説明をするように心がけていますが、ストレートな反応が来るんです。その経験が中学での授業にも役立っています。小学校の先生方のいろいろな授業を見せていただけることも、本当にありがたい。参考になることばかりです」とのこと。
異年齢の子どもたちを相手に授業することが、先生方の学びにもなるということには気が付きませんでした。乗り入れ授業にはそんな効果もあるのですね。
CS委員会でよく耳にする「子どもたちの体力の低下」についてはどうでしょう、とお聞きすると「それは感じます。三中では、けがが多いんです。ちょっとつまずいて転んだら骨にヒビが入ってしまったとか……。体育の授業でもそんなに負荷のかかることはしていないんですが、ウォーミングアップの段階でけがしてしまったり。子どもたちの体力向上のために、頑張ります」という力強い言葉が返ってきました。
先生方の頑張りを、保護者や地域も何かの形で応援できるといいなと思います。
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