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更新日:2023年6月30日
2年は、国語の説明的文章
「サツマイモのそだて方」と
算数の「長さ」で単元開発を
しています。
国語では、12時間の単元で
初めに3つのコース選択をし
学級の枠を超えて学年で
グループ分けをします。
初めの3時間で、説明的文章を
形式段落でバラバラにしたものを
子どもたちが順序を考えます。
この時に、子どもたちは各段落の
順序がわかる叙述に着目するのです。
一人一人が根拠をもって並べ替えます。
そこから必然的な対話が生まれます。
考えが分化・対立し、知的葛藤が起きます。
ここまでくると個の学びに文脈が生まれるのです。
3時間の学習の後は、
①2つの説明文を比べ、トークするコース
②既習の説明文を書き換えるコース
③自分で調べた「〇〇のそだて方」で
説明的文章を作るコースに分かれ、
コースに応じた学習を進めます。
算数の「長さ」では、この単元のゴールに
長さの学習で身に付けた力で楽しめる
クイズやゲームが用意されています。
単元の導入は広い廊下を活用して
私が授業をしました。
1時間目に1年生での既習を振り返り
今、一人一人がもっている
長さ、かさ、広さの概念を
引き出します。
そして、問題を投げかけました。
条件不足の問題を提示します。
どちらの鉛筆が長いでしょう?
一人一人が自分事としてとらえ
様々な考えが生まれます。
分化・対立、矛盾・困惑を引き出します。
ハンカチをとると分かる。
ここに行きつき、ハンカチをとると
明らかにAが長い。
そこで、この問題を投げかけます。
どの鉛筆が一番長いでしょう?
子どもたちの考えは、
①直接比較
②間接比較
③任意比較
④任意単位比較
といろいろな考えが出てきます。
そこからこれをもとに
①切って比べるコース
②テープで比べるコース
③何個分で比べるコース
④マスで比べるコース
の中から初めに比べたい方法を選択し、
新しく学習する不変単位やものさしの
2つの使い方、長さの計算学習します。
習得すべき直線の弾き方や長さの計算でも
自分で場を選択し、主体的に取り組めるように
単元開発しました。
最後のクイズゲームは、
①長さ集めチャレンジ
②家探しチャレンジ
③宝取りチャレンジ
④ひき算対決チャレンジ
の4つのコーナーを用意し、
どこからどんな順番でチャレンジしても
かまわないようにしています。
長さの学習を通して身に付けた力が
フルに発揮でき、楽しむことができます。
2時間目は、それぞれのコースに分かれ、
比較します。
直接切って比べるコースでは、
もし切れないものを比べるなら
この方法は使えないという考えが出ました。
そこで、ほかの方法でもやってみようと
3時間目につながったのです。
まさに、子どもの文脈です。
今回の2年の2つの教科の単元開発は、
ゴールが自分で選択できること。
身に付けた力を発揮して
自ら学習をすすめ、楽しめること。
これが子ども一人一人の文脈なのです。
そして、そこに仕掛けがあるのです。
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