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更新日:2023年4月19日

令和5年4月21日号

本当に楽しい体育とは

 

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これは6年生のソフトバレーボールの掲示です。

 

本当に楽しい体育の授業は、ただ体を動かすのではなく子ども一人一人が

目的をもって自ら運動すること。仲間と協働すること。そこに探究が生まれるのです。

このホワイトボードの掲示には、学習環境として、いくつかの仕掛けがあります。

 

単元の目的とどんな力が身に付くか、何時間の単元で何をするのか

5時間単元で、6チームでリーグ戦をします。

同じチームと2回対戦するので1回負けてもリベンジマッチができます。

勝ち点制で勝てば3点、引き分け2点、負け1点。

毎時間の対戦カードと勝ち点を累積する棒グラフ。

今日はどこと対戦して 今の順位が一目でわかるのです。

だから「勝つための作戦を考えよう」という全体のめあてが、必然となるのです。

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勝つためにボールをつなぐ子どもたち。

ラリーが続き白熱したゲームが展開しています。

得点版が内側に設置されているので、ライバルチームの戦況が分かります。

この情報も学習環境なのです。

学習環境の仕掛け1つで今まで学習していたソフトバレーボールも

探究する学びにリメイクされるのです。

 

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鉄棒運動で一人一人が技にチャレンジする6年生

補助しながら運動のポイントを探究しています。

 

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「バトンパス走」に取り組む6年生。この後、リーレーで競走します。

5チームで、1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点。

この順位ポイントだけではなく、リレーでの各チームの記録を測定し、

新記録が出れば0.1秒で1ポイントのボーナスポイントが入ります。

これをソフトバレーボールのようにグラフ化して単元通して累計します。

このことで順位を競います。

この学習環境の仕掛けにより、バトンパスの仕方、ポイントを教えなくても

子どもたちはチームの新記録を出すためにバトンパスの精度を高めることに

視点を置いて対話的に探究します。

自分たちで見つけたバトンパスのポイントを実践に生かし、

チームの順位を上げるのです。

よって、一人一人の走力の個人差は関係なくなるのです。

 

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1年生のマット遊びです。

ワクワクするようにたくさんの場を設定しています。

先生がそれぞれの場を掲示資料をもと紹介します。

これだけの仕掛けで1年生の子どもは一人一人が、

「こんなことしたい」と目的を持つのです。

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どの場でも夢中に取り組んでいます。

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「わくわくランド」固定遊具での運動遊びです。

この学習環境は三小ならではです。

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「かけっこ名人なろうⅠ」の準備運動のじゃんけんジャンプ。

運動遊びそのものが1年生の子どもにとっての学習環境で、

みんな夢中になって取り組みます。

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鬼遊びで全力で走る1年生。

この後「インベーダー鬼」に取り組みます。

 

6年生も1年生も学年で同じ時間に体育の授業をしています。

このように本校では、体育施設環境のよさを生かし

どの学年も同じ時間に単元を並行して学習します。

決して体育の研究校ではありませんが、体育を学習化し、

探究化する学びの実現を組織として取り組んでいます。

 

給食の準備の前の手洗いしている1年生の子が、

「校長先生今日の体育とっても楽しかったよ!」

と声をかけてくれました。

私にとっては、この上ない言葉です。

 

 

 

 

 

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