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更新日:2023年6月9日

令和5年6月9日号

探究的な学びの種

~ 生活科編 ~

 

1年生の単元開発です。

何気ないこんな子どもと教員とのやり取りから。

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入学してから今までを振り返り、

自分たちにできることが増えたことを

実感しながら、さら成長するために

何をしたいか?

これをきっかけとして、

植物を育てたいという知的好奇心を

アサガオを育てる単元につなげています。

 

ややもするとアサガオを育てることが

目的となり、育て方の説明から入る

授業はたくさんあるのではないでしょうか?

 

しかし、本校の1年は違います。

教師が与えていないのです。

植物育てたいという気持ちを子どもの中から引き出す、

意図的な働きかけがあるのです。

 

だからこの後の展開が素晴らしい。

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子どもたちの中から、いつまいたら良いのか?

どうやって育てるのか?

また、それをどうやって調べたらよいのか?

一人一人の問いが生まれ、

自然に対話が始まったのです。

その間教師は、共感するだけ。

そうかそうかと聞きながら

個々の考えを引き出します。

それをまとめたのがこの掲示です。

まさに主体的、対話的な学びです。

そして、これがこの単元の探究の始まりとなるのです。

 

教師は学習環境として参考となる図書を準備しました。

あえて、子どもたちに準備したことを伝えず、

コミュニティースペースに置いておいたのです。

すると、子どもたちがそれを見つけ出し、

自分から調べ始めたのです。

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探究心に火をつけた姿です。

1年生でも言われなくても自分の問いを

解決しようと学びに向かうのです。

そして、その場で対話が始まり、学びを深めます。

1年生だから丁寧に説明しなくてはならない、

という固定観念を捨て、子どもの学びたい

その気持ちを信じることです。

もちろん個人差はあります。

そこで、教師が一人一人にアプローチするのです。

 

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学習を進めるにあたり

間引きに行きつきました。

この学級では、「間引き」という表現ではなく、

「お引越し」

という言葉が出てきました。

 

この単元はまだ開発途中です。

教師のマネジメント仕方一つで、

子どもの主体性を引き出すことができます。

子どもの文脈づくりは、教師のマネジメントと

学習環境の設定で決まるのです。

 

今後の開発に期待します。

 

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