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更新日:2024年5月1日

「登校」について考える

     校長   上 原 義 人

5月を迎えます。新緑が美しく映えるこの季節は、登山やハイキングに出かける人をよく見かけます。本校では、4,5年生が毎年秋の遠足で高尾登山に挑戦しています。険しい山道を登って山頂に着くと、とても清々しい気持ちになり、「頑張って登った甲斐があった」と、この上ない達成感に包まれます。「登山」という言葉には、ただ山に登るという意味だけでなく、山登りを通して自らを一段高いところへ押し上げてくれるような不思議な力を感じます。

さて、「登る」ということで言えば、学校へ通う「登校」という言葉にも同じ漢字が使われています。それは、なぜなのでしょうか。今でこそ、学校には子どもたちが楽しむことができるような学習活動や様々な行事があり、施設としての学校も時代とともに整備されてきましたが、学校が設立された当初は、今より不便なこともたくさんあったでしょうし、快適さとはほど遠い環境に身を置きながら、心と体、そして頭脳を鍛える場所として、山に登るのと同じような険しさがあったのかもしれません。いずれにせよ、知識を学び、心身を鍛え、自らを成長させる学校に「登校」する子どもたちを、私は心から尊く思い、毎朝、校門で迎えています。

子どもたちは「社会の縮図」とも言える学校で、自分とは感じ方や考え方、価値観が異なる他者と生活を共にしながら人間関係の築き方を学んでいきます。時には、トラブルに遭遇したり壁にぶつかったりすることもありますが、そうした問題に立ち向かい、解決していく中で、相手を思いやったり、折り合いをつけたりする力を身に付けることができます。学校は、自分で考え、判断し、行動できる力と困難な状況にも折れずに立ち向かえるしなやかさを獲得していく場所です。けれども、学校を険しいだけの場所にはしたくありません。心の安らぎや仲間と過ごす楽しさ、共に一つのことをやり遂げる素晴らしさを感じられる場所にしていきたいのです。そのために、本校教員は授業力を磨き、困っている子どもの心に寄り添い、家庭や地域と協働して魅力ある学校づくりを目指したいと考えています。

また、中には「登校」することや教室で過ごすことにストレスを感じるお子さんもいることでしょう。そんなお子さんをサポートするために、校内に「よつばルーム」を新設しました。ラッキーアイテムとして知られる4つ葉のクローバーは、元は3枚の小葉のうち1枚の小葉が人や生き物に踏まれたり、何らかの刺激を受けたりすることによって傷付き、2枚に分かれることがあります。するとクローバーはその傷を治そうとしてたくさんの栄養を出し、4つ葉のクローバーとして成長するそうです。そんな4つ葉のクローバーの強い生命力にあやかり、悩んだり落ち込んだり傷付いたりしている子どもが希望をもてるようにとの願いを込めて「よつばルーム」と名付けました。「よつばルーム」には支援員が常駐し、学校と家庭の橋渡しを行い、お子さんが前向きな気持ちで学校・学級とつながることができるようにお手伝いします。また、お子さんに合った「登り方」を一緒に考えていきたいと思います。お子さんの登校についてお困りのことがあれば、担任または「よつばルーム」支援員へご相談ください。

 

5月の生活指導目標「丁寧な言葉遣いをしよう」

令和6年度七小通信5月号(PDF:663KB)

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