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更新日:2024年2月29日

様々な「人との出会い」の中で・・・

 

校長 上 原 義 人

 

 校庭の梅の花が色鮮やかに咲き香り、日に日に春の訪れを感じさせる陽気になってまいりました。いよいよ今年度のまとめとなる3月を迎えます。どの学年も、一年間の活動を振り返り、自身の成長を実感できるようにするとともに、進級・進学に向けての心構えと意識を高めているところです。

 昨年5月に、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことを受け、今年度は様々な人とのつながりを大切にして教育活動を進めてまいりました。本校の教育目標の一つである「つながる子」の育成を目指し、異学年交流に始まり、学園の小・小、小・中、幼・保各園、保護者、地域との交流や、民舞・和太鼓・ウクレレ教室等の文化交流、海外の小学校との国際交流、さらに、ものづくり職人や自衛隊員、オリンピックメダリストといった本物との出会いは、子どもたちの好奇心を刺激し、相手意識や自己有用感を高め、多くの学びを得る機会となりました。来年度以降も、様々な人との出会いや交流の機会を積極的に教育活動に取り入れ、「つながる子」の育成を推進してまいります。

 さて、巣立ちの日が間近に迫った6年生は今、卒業文集制作の佳境を迎えています。一人ひとりの作文には、6年間で心に残った思い出や自分の成長を実感した出来事、お世話になった方々への感謝の言葉、進学後の目標や将来の夢などが綴られています。そして、多くの作文に共通する話題が「人との出会い」です。子どもたちは、この6年間で様々な人との出会いを通して、共に笑ったり、悩んだり、話し合ったり、協力したりする中で多くのことを学び、「七小の太陽」となるべく、一歩ずつ確かな成長を遂げてきたことが伝わってきます。そこには、まさに「つながる子」が体現されていました。間もなく、そのバトンは、次のリーダーである5年生へと引き継がれます。6年生には卒業の日まで最高学年としての誇りある勇姿を、5年生には次期リーダーとしての活躍を期待しています。

 3月は、お別れの月でもあります。昨日行われた「6年生を送る会」では、1年生から5年生は、お世話になった6年生に、そして間もなく卒業する6年生は下級生たちに、たくさんの「ありがとう」と「さようなら」の気持ちを伝え合うことができました。映画監督の故・大林宣彦さんが、映画の中でいつも使う別れの言葉は、「ありがとう」「ごめんなさい」「さようなら」だそうです。「ありがとう」とは、二人を出会わせてくれた運命と、ぼくに出会ってくれたあなたへの感謝。「ごめんなさい」は、そのあなたにもらったものの大きさに対して、ぼくがあげることのできなかった多くの事についての申し訳なさ。そして最後には、礼儀正しく「さようなら」。人は「ありがとう」の数だけ賢くなり、「ごめんなさい」の数だけ優しくなり、「さようなら」の数だけ愛を知るのだそうです。

 この1年間、教室や校庭で繰り広げられる学習や行事や遊びの中で、時には相手と意見が食い違い、けんかやトラブルもありましたが、たくさんの「ありがとう」とともに「ごめんなさい」も聞こえてきました。人が成長していく過程において、とかく成功体験が重視されがちですが、実際は、失敗の中から学ぶこともあります。むしろその方が多いのかもしれません。学校では、性格や価値観が異なる相手と共に活動します。そのような環境や集団での生活を通し、子どもたちは、「ありがとう」の数だけ賢くなり、「ごめんなさい」の数だけ優しくなれたと思います。

 子どもたちの成長には、一人ひとりの努力や頑張りはもちろんのこと、それを支えてくださった多くの方々の励ましがありました。保護者、地域の皆様には、七小の子どもたちをいつも温かく見守っていただくとともに、本校の教育活動に多大なるご支援、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。引き続き、来年度も七小の子どもたちの健やかなる成長を願い、共に手を携えてまいりましょう。よろしくお願い申し上げます。

 

 3月の生活指導目標   「1年間のまとめをしよう」

 

令和5年度七小通信3月号(PDF:330KB)

 

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