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更新日:2023年10月1日

「第68回運動会」~限界を超えろ 心を燃やせ 輝く絆~

                                    校長 上原 義人

 4年ぶりに一堂に会して開催された第68回運動会。今年は、赤組・白組に分かれた応援合戦や中学年リレー、全校競技も復活させたことで、湧き上がるエネルギーと一体感を感じられる運動会になりました。そして演技に、競技に、応援に、また運動会を支える係の仕事に真剣に取り組む子どもたちの姿が、何よりも誇らしく思えました。

 子どもたちが輝いていたのは、運動会当日だけではありません。本番に向けて、どのような気持ちで臨んでいくかを話し合い、学年や学級で目標を立てたり、実行委員が中心となって同級生や下級生に踊りの動きを教え合ったりするなど、運動会を通してたくさんの学び合いや励まし合う姿が見られました。

 一人ひとりが自分の力を出し切るとともに、仲間と協力することで、心に残る運動会が創り上げられていくことを改めて実感することができました。

 本番に向けて、時にはお子さんの頑張りや成長を称え、時には壁に直面して悩む姿に励ましの声掛けをしていただいた保護者の皆様、そして、当日も全力で運動会を創り上げる子どもたちの姿に、温かい声援と拍手を送ってくださったすべての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

「節」を大切にして、強さとしなやかさを育む!

 ところで、日々成長する子どもたちのことを「若竹」に譬えることがあります。それには、大きく二つの理由があるように思います。一つは、成長の早さです。竹は、ピーク時になると1日で1m以上も伸びることがあり、わずか50~60日で20mもの高さになるそうです。子どもたちの成長も、同じように早いということなのでしょう。もう一つは、竹のしなやかさ、強さを支えるの存在です。竹は、その幹が中空円筒構造をなし、さらに一定の間隔で節が配置されていることにより、しなやかでありながら、簡単には折れ曲がったり潰れたりしない強さをもっています。子どもたちにもそうした「節」を大切にしながら、たくましくしなやかに成長してほしいという願いが込められているのでしょう。竹のもつ強さしなやかさは、今年の運動会のスローガン「限界を超えろ 心を燃やせ」の言葉につながるレジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力)の大切な要素と考えます。また、竹林は何百、何千本の竹が地下茎でつながることで根元を強く安定させています。竹林自体が一つの植物体をなしているのです。このことは、人と人も、互いに結び付くことによって強さを得られるのだということを教えてくれているようであり、まさにスローガン「輝く絆」の大切さを物語っています。子どもたちが考えた今年のスローガン「限界を超えろ 心を燃やせ 輝く絆」は、これからの子どもたち自身の成長や生き方にも通じる素晴らしい視点が込められたスローガンだったと言えるのではないでしょうか。

 さて、私たちの生活にも、たくさんの「節」があります。1日の中で考えれば、様々な挨拶の場面が当てはまります。「おはよう」「おやすみ」「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」「ごめんなさい」…、挨拶は、必ず何らかの行動の節目になっています。また、学校生活にもたくさんの「節」があります。その中でも学期や学年の区切り、運動会などの学校行事は、特に大きな「節」といえます。竹が節で細胞分裂を起こして成長するように、子どもたちにとっても、こうした日常生活や学校生活の「節」を大切に捉え、様々な努力や葛藤、失敗や成功を経験させながら、簡単には折れない強さとしなやかさを育んでいきたいものです。そのためには、周囲の大人がすくすくと伸びゆく「若竹」を温かく見守り、愛情をこめて“つかず離れず、ほどよく手入れ(共育・協育)”していくことが求められます。10月を迎え、今年度の後半戦がスタートします。引き続き、ご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

令和5年度七小通信10月号(PDF:1,164KB)

 

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