更新日：2023年7月1日

挑戦と失敗のその先で～「Enjoy & Power」～

                                                                                                          校長　上原　義人

　6月19日～21日の3日間、6年生は長野県川上村へ自然教室に行ってきました。1年生が心を込めて作ってくれた「てるてる坊主」も一緒に連れて行ったおかげで、最高のお天気に恵まれ、充実した3日間を過ごすことができました。

　6年生は「思い出残そう自然教室～Enjoy & Power～」をスローガ　ンに掲げ、豊かな自然に親しみながら、宿舎での生活や様々な活動に取り組みました。特に、2日目の行動班で行ったアドベンチャーラリーでは、簡単にはクリアできないミッションにいくつも挑戦しました。案の定、子どもたちは二度、三度とミッションに失敗するわけですが、はじめのうちは「なんでできないんだよ」「こんなの絶対無理だよ」という苛立ちや諦め、互いを責めるような言葉が聞かれ、自ら輪の外へ外れてしまう子も見られました。しかし、失敗を重ねていくうちに、このままではいけないことに子どもたち自身が気付き、誰かが失敗したり間違えたりしても「大丈夫、大丈夫！」「次、頑張ろう！」と前向きな言葉を掛け合うようになりました。また、作戦会議や練習に取り組む姿勢にも積極性が見られるようになり、1日の中でも、午前と午後とでは子どもたち一人ひとりの姿やチームワークがどんどん高まっていくのが感じられました。そして、ついにミッションをクリアできた瞬間、飛び上がりながら喜びを爆発させ、互いの健闘を称え合っていました。

　活動後の第一声で「はじめは絶対に無理だと思ったけれど、何度も挑戦するうちにできそうな気がしてきた！」「失敗しても諦めなくてよかった！」などの言葉が聞かれたことが印象的でした。挑戦と失敗のその先で、「Enjoy & Power」子どもたちがまさに自分たちの力で困難を乗り越え、楽しい思い出の1ページを刻んだ瞬間でした。川上村での貴重な体験を糧に、七小の最高学年としての更なる成長と活躍を期待しています。

子どもたちを学校・家庭・地域ではぐくむ

　三鷹中央学園パワーアップアクションプランの改訂版「はぐくみプラン（仮称）」が完成し、6月5日の全校朝会でCS委員の方にプランの概要を説明していただきました。このプランは、４つの「目指す学園生像」を実現するために、学校・家庭・地域そして子どもたち自身がそれぞれの立場で話し合い、できることを具体化したものです。タイトルが（仮称）となっているのは、今後、学園の児童生徒から集められた意見を基に決定するためです。学校では、このプランを様々な場面で活用し、子どもたちの発達段階に合わせて取組を具体化していきます。家庭・地域の皆様におかれましても、子どもたちの健やかな成長のために、それぞれの立場でできることを共に考え、取り組んでいただきますようお願いいたします。

令和5年度七小通信７月号（PDF：632KB）