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更新日:2024年2月14日

コミュニティと教育

校長佐 藤 勇 人  

 

 今からちょうど10年前の話です。私は、三鷹市内に異動して4年目。当時の勤務校が開校40周年の年でした。ちょうど同じ年に、私自身の出身小学校も、―当時私の息子が通っていたのですが―開校40周年でした。その学校で、初夏の土曜日に、同窓会主催の「40周年記念子供祭り」がありました。私は息子と一緒にそのお祭りに出かけました。校庭には、たくさんのブースが出ていて、息子は来ていた友達と声を交わしながら楽しく遊んでいました。

 同じ年の秋頃に、勤務校での地域行事がありました。PTAと青少対、交通対の合同開催で、PTAの企画したイベントの後に、青少対の用意したすいとんをいただくという会だったと記憶しています。毎年行っていた行事で、周年の記念イベントではありませんでしたし、児童数が私の地元の学校の約半分でしたから、行事の規模からして比較するものではなかったと思うのですが、私には、勤務校のこの会がとても素晴らしく、うらやましく思えてなりませんでした。

 その理由は、子供たちと保護者、地域の皆さんとの関係でした。息子が友達としか声をかけ合わなかった出身校のお祭りに対して、勤務校の行事では、「○○くん、よく来たね!」「○○ちゃん、元気?」といった子供たちへの声かけが溢れ、子供たち同士の関わりはもちろん、子供たちと友達のお父さんやお母さんとの関わりや地域の方々との関わりが随所に見られたのです。正に地域の子供を地域が見守っている、地域で育てているということを肌で感じ、自分の息子もこんな地域で育てられたらなと考えたのを、今でも覚えています。

 先日、本校で夢育支援ネットワークの学習支援ボランティアの取組みが、放送大学の授業番組「コミュニティと教育」の取材を受けました。私もそのインタビューを通して、学校の教育活動にボランティアが入ることの意義を改めて見直すこととなりました。よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を学校と社会が共有し実現を図る「社会に開かれた教育課程」が、これからの教育課程の理念として掲げられ久しくなりますが、四小では、このような取組みを20年前から既に行っています。私の当時の勤務校でも、三鷹市全市でも取り組まれてきました。市内にいると実感できない部分があったり、ボランティアに入る方々のご苦労も大変なことだったりとは思います。しかし、保護者・地域の方々が学校の学習ボランティア等、学校を核とする活動を通して、強固なコミュニティとなっていることは、三鷹市ならではの特色なのです。

 今月下旬から子供たちは夏休み。夏ならではの地域の催しも復活し始めています。長い休みならではの経験、自分の地域ならではの体験をさせてあげてください。四小も少しずつですが、コミュニティをさらに強くできるよう、準備を進めてまいります。

四小だより 7月号(PDF:306KB)

 

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