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更新日:2023年5月14日

  令和5年度 5月号 

これからの学校

校長 門野 吉保 

  高度な対話能力を備えた人工知能「ChatGPT」は、たった2か月で世界の利用者数1億人を超えたと言われます。Chat GPTを使えば資料や報告書の作成を極めて短時間で、効率よく作成することができ、つい先日は、農林水産省がホームページの改定作業にChat GPTの活用を検討していることが大きな話題となりました。毎年、夏になると読書感想文に頭を悩ませていた子どもたちにとっては夢のようなAIではありますが、Chat GPTの劇的な進化のスピードにより社会が混乱することを警戒し、早くも規制論が台頭し始めました。

   携帯電話の登場に大きな衝撃を受け、スマートフォンやタブレット端末に近未来の到来を感じていた私にとっては、人間をしのぐほどの高度な言語能力を獲得し、幅広い知的作業を担うAIの出現は、1984年の「ターミネーター」を思い出し遂に来るべき時が来たか、というのが率直な感想です。

 一方で、慶応大学の入学式で伊藤公平塾長は「これから科学技術の発展がさらに加速し、ビジネスの在り方も目まぐるしく進化する。学び続ける能力、常に自分と周りを高めていく能力が必要である。」と新入生に呼びかけました。

 少子化・人口減少、都市と地域の格差など社会課題や国際状況が不安定な中でも、活力ある日本社会の実現のために不可欠なのは人であり、人を育てる営みがこれまで以上に重要になっています。

 小学校の目的は、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育のうち基礎的なものを施すことであり、例えば、読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく理解し、使用する基礎的な能力を養うこと、生活に必要な数量的な関係を正しく理解し、処理する基礎的な能力を養うことなどを目標としています。本校でも、こうした資質・能力を育成するために、体験的に学んだりICT機器を活用したりしながら個別最適な学びや、協働的な学びの実現に取り組んでいます。人は黙っていたとしても、頭の中では主に言語を使って思考をし、言語を使って意思や感情を表現しているので、学校ではすべての教科・領域の基盤となる「ことば」については特に大切にしたいと考えています。そのためには、日常の言葉使いや掲示物などの言語環境を整えることはもちろんですが、読書や音読などを通して、語彙を豊かにするとともに、美しいと感じることばや心地よいリズムを感じることばと触れる取り組みはとても有効です。「おはようございます」「ありがとう」子どもたちの身近に優しさや美しい言葉が溢れる、そんな学校づくりを進めてまいります。

 

令和5年度 5月号01(PDF:665KB)

令和5年度 5月号02(PDF:312KB)

令和5年度 5月号03(PDF:673KB)

令和5年度 5月号04(PDF:244KB)

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