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更新日:2023年5月1日

「かんがえる“ななっ子”」の育成をめざして

  校長 上 原 義 人

 

 新年度がスタートしてからあっという間に1か月が経ち、新緑の季節を迎えました。校庭では、ハナミズキが白やピンクの美しい花を咲かせています。そんな中、七小の子どもたちは、毎朝気持ちのよい挨拶を交わし、休み時間には元気に校庭をかけ回り、新たなクラスや学年で担当する係や当番、委員会等の仕事にも意欲的に取り組んでいます。

 さて、本校は、教育目標に「豊かな心をもち、たくましく生きる人間をめざす」ことを掲げ、「かんがえる子」「やさしい子」「つよい子」「つながる子」の育成をめざして教育活動に取り組んでいます。

 先日の全校朝会では、七小の教育目標に触れ、その中でも今年度の重点である「かんがえる子」とは、どのような姿の子をいうのかについて話題にしました。そこで、子どもたちにも「かんがえる子」の姿がイメージできるように、七小の子を意味する「ななっ子 という言葉に合わせて、以下のようなキーワードを示しました。

「かんがえる子」の姿(イメージ)

な …「なに?」 見聞き(発見)したことについて「なに?」という問い(疑問)をもつ姿

 先生や友達は何を伝えようとしているのだろう? 教科書や本の言葉や絵、写真等の資料は何を表しているのだろう? 気になる事柄について、これは何だろう?と考えてみる。

な …「なぜ?」 「なぜ?」(「どうして?」)という根拠(理由)を考えている姿

 自分が興味をもったり疑問に思ったりした事柄について、なぜ(どうして)そうなるのだろう?

という根拠(理由)を考えてみる。

つ …「つまり~」 「つまり、こういうことかな?」と自分の言葉で説明している姿

 「なに?」「なぜ?」を考え、個々にもっている知識や技能、経験をもとに情報を整理し、自分の言葉で説明してみる。友達との対話を通して、さらに考えを広げ、深める。

こ …「こうすれば~できそう」「こう思った」 問題解決の方法や学習の感想を考えている姿

 問題を解決する方法を自分なりに考えたり、感想(振り返り)をまとめたりしてみる。友達との協働的な学びを通してより良い方法に気付いたり、更なる問いをもったりする。

 

 このように「ななっのキーワードを基に、「なに?」や「なぜ?」を考え、「つまり、こういうことかな?」と自分の言葉で説明し、解決の方法や感想(振り返り)をじっくりと考えている姿は、その考えが正解かどうかに関わらず、立派な「かんがえる子」の姿であることを子どもたちに伝えました。このような子どもたちの姿を、認め、褒め、励まし、より多くの子に広げていきたいと考えています。

 実際の学習場面では、教員による適切な支援のもと、子どもたちが各教科等の特質に応じた見方・考え方(「どのような視点で物事を捉え、どのような考え方で思考していくのか」というその教科等ならではの物事を捉える視点や考え方)を働かせ、物事を順序立てたり、比較したり、分類したり、関連付けたりしながら考えを深めていきます。その際、子どもたちが主体的に学習に取り組み、解決に向けて試行錯誤する中で「わかった」「できた」という成功体験を積み、学ぶ楽しさを実感できるような授業づくりをめざして、私たち教員も切磋琢磨しながら授業力の向上に努めてまいります。さらに、七小では「教室はまちがうところだ」を合言葉に、誰もが安心して自分の考えや思いを表現し、たとえ間違えても(失敗しても)、そこからより多くの学びを得られるような環境づくりにも注力してまいります。「かんがえる“ななっ子”」の育成をめざして、家庭・地域の皆様におかれましては、様々な場面でご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和5年度七小通信5月号(PDF:397KB)

 

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