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更新日:2018年9月3日
高山小の皆さんへ
今日から二学期がはじまります。
私の話を参考に、どんな二学期にしようかな、と、それぞれに考えてみて下さい。
さて、「100‐1」はいくつになりますか?そうです「99」です。100番目の一つ前は99番目、100個のまとまりから1個を取れば99です。しかし、新聞に目をうたがうような式を見つけました。
100‐1=0
これは、帝国ホテルの田中健一郎総料理長のお話にあった言葉です。
料理人の田中さんは「料理とは手を抜かない心によってこしらえるもの」と言います。料理の世界では、たった一つの妥協やごまかしで、味のすべてが台無しになる、つまり「0になる」と田中さんは言います。「100‐1=0」という式は、田中さんの料理への気構えを表した言葉の式なのです。
二学期は運動会や音楽会などの大きな行事があります。
行事に向けて、みなさんが力を合わせて取り組む姿は、「100‐1=0」で表せる料理の世界と、どこか似ているところがあります。
みんなで力を合わせる喜び、心を一つにして仕上げる尊さ、仲間の大切さ、自分のよさ、など、多くを学ぶことでしょう。互いに励まし合って、みんなで最後までやり遂げたとき、感動的な演技や演奏が完成します。
反対に、練習中に、思い通りにいかずに困ったり、悩んだりすることが誰にでもあるでしょう。でも、そこであきらめ投げ出してしまったら、全体の挑戦は終わってしまいます。一歩前に進む勇気、一歩がだめなら半歩でも進もうとする気持ちが大切だと思います。
学校でも社会においても、人それぞれに任される大切な役割があります。他の誰にも真似できないやり方、自分にしかできない表現の仕方で、記憶に残る運動会と音楽会を作り上げていきましょう。873人のまぶしい姿を見る瞬間を楽しみにしています。お話、おわります。
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