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更新日:2021年11月1日
11月号を発行いたしました。以下は学校だより11月号冒頭の副校長挨拶です。
「あいさつ Jump Up月間」を終えて
副校長 關口 智子
ときどき、開きたくなる本があります。詩人・茨木のり子の詩集です。そこから湧き出てくる「ことば」を読むたび自分の未熟さを感じ、背筋が伸びる感覚になります。状況によってはストレートパンチのように心に響く詩もあるのでつらくなることもあるのですが、ときどき必要になって開くのです。そこに、こんな詩がありますので途中までご紹介します。
「大人になるというのは/すれっからしになるということだと/思い込んでいた少女の頃/立居振舞の美しい/発音の正確な/素敵な女のひとと会いました/そのひとは私の背伸びを見すかしたように/なにげない話に言いました/初々しさが大切なの/人に対しても世の中に対しても/人を人とも思わなくなったとき/堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを/隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました/私はどきんとし/そして深く悟りました/大人になってもどぎまぎしたっていいんだな/ぎこちない挨拶 醜く赤くなる/失語症 なめらかでない仕草/子供の悪態にさえ傷ついてしまう/頼りない生牡蠣のような感受性/…」(「汲む」より)
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