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更新日:2017年9月20日

第3回 校長鼎談(1)

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今回は、たかみなみ先生への突撃インタビューはお休みして、鷹南学園の校長先生方に、「鷹南学園」への熱い想いや鷹南学園の「明日」を語っていただきます。
進行は、広報部顧問の伊藤陽一郎副学園長(五中校長)にお願いしました。原稿編集は、CS委員会広報部です。

【プロフィール】

白井千晴(しらいちはる)校長先生(中原小学校)
かつて中原小学校で一週間だけの教員の経験あり。その後正式に中原小学校教頭として赴任(平成12~14年)、東三鷹学園第一小学校副校長、三鷹中央学園第三小学校校長を経て、平成24年4月、三度中原小学校へ。鷹南学園学園長。

内藤和巳(ないとうかずみ)校長先生(東台小学校)
中原小学校に13年。中原小学校副校長から、平成24年4月、東台小学校校長へ。鷹南学園の生き字引?!鷹南学園副学園長。

☆伊藤陽一郎(いとうよういちろう)校長先生
(第五中学校)
おおさわ学園第七中学校副校長、連雀学園第一中学校副校長を経て、平成24年4月、第五中学校校長へ。CS委員会広報部顧問。鷹南学園副学園長。

たかみなみ先生、鼎談(ていだん)って、なんですか?

たかみなみ先生:そういうときは、国語辞書の出番です。早速辞書を引いてみましょう。 

  ていだん【鼎談】(『鼎』は、「かなえ」。3本の足がある。)三人が向かい合って話すこと。また、その話。三者会談。(講談社「日本語大辞典」)


かなえ(鼎)?それも分からないので、もう少し調べると、

  かなえ【鼎】(古代中国で)1.食べ物を煮るのに使った三本足の金属器。2.帝位の象徴。(講談社「日本語大辞典」)


なるほど、どうやら「鼎談(ていだん)」に使われているのは、1.の意味のようですね。食器の「3本足」が、「3人」につながっちゃうなんて、言葉って不思議です。

Wikipediaに「鼎(かなえ)」の説明と写真があったので、引用しておきます。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BC%8E(外部サイトへリンク)


まずは、自分を語りましょう

伊藤:
 今日はよろしくお願いします。 早速ですが、得意なものやモットー、または座右の銘などをお聞かせ願えますか?まずは学園長から。
白井:
 得意なものはスポーツです。特に、野球とかバレーボールとか集団のスポーツです。
伊藤:
 得意なものを学園経営に活かしていく算段はありますか?
白井:
 『チームワーク』ですね、スポーツも学園も。チームワークっていうのは、お互いのできないことをカバーすることじゃなくて、「自分の責任を果たす」ことですね。たとえば自転車にたとえると、一個一個の部品がしっかりしていないと自転車として機能しないわけです。ハンドルにはハンドルの、サドルにはサドルの、ブレーキにはブレーキの役目がある。それぞれ自分に与えられたことをしっかりやるということを意識することが大事なんじゃないかなと思っています。カバーしあうけれども、基本は一人一人が自分の役割をしっかりと果たすことによって、鷹南学園という大きな機械が動いていくんじゃないかなと思っています。
伊藤:
 内藤先生はいかがですか?
内藤:
 座右の銘じゃないんですが、好きな言葉は「朝(あした)に道を聞けば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり」という言葉です。
 目指す子ども像は、「自分で自分をのばす」。目指す学校像は「みんなが楽しい学校」。当たり前のことだけれど、それを実現していくのはなかなか大変なことです。先生方には、自分で自分をのばすということは、「学ぶ意欲と考え方」を身につけることだと伝えています。 それから、みんなが楽しい学校というと生活指導ということが大きいですが、「みんな」っていう範囲をどんどん広げていけるような子どもであり、教職員であって欲しいと思うんです。自分の身の回りだけ、自分のクラスの子どもだけ、ではなく、また、子どもだけではなくて、親も地域もない。そういう発想で、全てが成り立っていると思うんです。だから、我慢しなければいけないこともある。そこをきちんと納得できるように説明していくことが大事なのかな。自分をのばすことこと、みんなが楽しいことというのは、中学校に行っても、社会に出ても同じ。生涯学習にも繋がりますね。
伊藤:
 私のモットーの一つは「直そうとすな、分かろうとせよ」です。
 これ、私が大学の時に教育心理学の授業を取ったときの担当の先生のひと言なんですよ。 中学生を相手にしていると、荒れたときっていっぱいある訳で、自分の経験から、子どもたちを叱ってもダメだなぁって。叱るのは子どもたちが悪いことをしたからですが、悪いことだと知らなくてやっているなら、きちんと話せば簡単に直るけれども、直らないのは、「分かっていて、やる」からなんです。「分かっていて、やる」場合は、その子の気持ちを聞いてあげないことには直らない。子どもをまっすぐに育ててあげたいと思うのであれば、叱ってその行動を直すという気持ちよりは、なぜそんな行動に出てしまったかという子どもの気持ちを汲んであげる、それだけで自分で直っていくものです。そういうことを大学の教育心理学の授業で教わって、それが、自分がその後いろんなことをやっていく支えになっていたんだなぁ、と思うのです。

鷹南学園の特長は?

伊藤:
 さて、3人はそれぞれ三鷹市内の学校の勤務経験が長いのですが、改めて、鷹南学園の学校に着任して、学園の良さ、ここはいままでと違うなと感じるところはありますか。
白井:
 三鷹の小・中一貫教育には、「コミュニティ・スクールを基盤とした」っていう頭がつくんです。
 コミュニティ、つまり地域です。地域との繋がりという括りと、小・中一貫という9年間の括りの両方があるんです。「コミュニティ」のところでいうと、ここは住居区と学校区が同じなので、これはすごくありがたい。まとまるのにすごくいい。ここにいる方は、当たり前のことだと思っているかもしれないけれど、ここは、新中地区イコール五中学区だから、それが、すごくいいなぁと思いました。
伊藤:
 ここにいる方は、当たり前のように思っているけれど、でも、他を知ると、ここのやりやすさ、すごさがあるんですね。内藤先生、いかがですか?
内藤:
 ここに長いので・・・というか、ここしか知らないです(笑)。
伊藤:
  ここしか知らないという強みで。長いっていうことは「良さ」もあるけれど課題も見えてきて、課題解決に取組んでいることがあるということでしょう?
内藤:
 課題といえば、小学校同士連携をしっかりする、揃えるところを揃えるということをしっかりやれば、自動的に中学校が揃ってくるという部分がかなりあると思うんです。
 今、幼保小(幼稚園・保育園・小学校連携)に取り組んでいるんですが、小学校サイドから幼稚園・保育園を見ると、ある園が取り組んでいることと他の園が取り組んでいることが違うと、小学校に入ってきてからの適応指導の面で課題がある。保育園と幼稚園の違いとか、ね。やっていないところが一つでもあれば、それに全体を合わせざるを得ない。そうすると、やってきた子どもたちは飽きちゃう。中学校から小学校を見たときも同じ。揃えてここまでやってくれていればそこから中学校はさっと行けるのに、というところがあると思うんです。その辺の所をもっともっと進めていかなければいけないなと。近いが故に油断していたというところがあるのかな。僕は隣の学校に行って、やっぱり、これはもっともっと揃えられるところがあるなと思います。
伊藤:
 今年は学園が開園して四年目ですね。小・小の足並みはかなり揃ってきているけれど、まだまだだなという部分があって、ここをなんとか揃えていきたいという重点的な課題があるのですね?
内藤:
 かなり足並みは揃ってきていますけれど、例えば、自然教室のプログラムですが、(両小学校が)いっしょに行くようにはなったけれど、バラバラになっている部分も多かった。今年度は一歩前進して、いっしょに活動するプログラムを1日増やしたんです。そういったことを先生方といっしょに考えていく。
伊藤:
 中学校の立場から見ると、小・小の連携がなされていることは一番ありがたいですね。小学校の間で指導の違いがあると、中学校で全体を指導するときに「わかってるのになぁ」という子が出てきてしまうんですね。やはり、小・小の連携が強いと、一番恩恵を被るのは中学校。足並みが揃っていると指導がやりやすい。さらに、小・小が行っている指導方法と同じように中学校が指導していけると、それが一番すんなりいく。これが、9年間のカリキュラムですよね。

小学校と中学校の関わり ― 魅力的な五中って?

伊藤:
 勉強面だけでなく生活指導面もすべて学園として9年間見通してやっていけると一番いいのだけれども、小から中への進学率がどの学園でも高まっていかないというのもあったり。上り傾向ではあるけれど小・中一貫の良さを保護者が感じていれば、もっと進学率って上がってきていいと思うのです。中学校は高校への進学率ということを結構気にします。小学校も中学校への、公立へ行くか私立へ行くかという進学率を気にすると思うのですけれど、小学校の進学指導というのは、小・小で連携を取ってということはあるのですか?白井: ほとんどないですね。
内藤:
 進学指導は、学校がやるというよりも、保護者の方が中学をどう選ぶというのが大きい。
伊藤:
 中学校の進路指導と小学校の進路指導って、本当に違いますよね。義務教育で小学校はどこかしら繋がっていくけれど、中学校は自分で方向を示さないと選択肢がでない。もし、小・小の進路指導に関して、あまり連携が取られていないという現状があるとしたら、これからの課題として取り組んでいってもいいでしょうね。
白井:
 いかに五中が魅力的な学校になるかということが大きな課題だね。そのためには五中だけが頑張るんじゃなくて、小学校の2校がどうするかという、そこの繋がりはすごく大きい。たぶん、これは1,2年じゃできないと思うんだけれど。
伊藤:
 中学校生活は「勉強」と「部活」が大きなウェイトを占めますが、小学生から見ると「中学校生活の魅力的なところ」ってどこでしょう?学園で小・中一貫やっていて、五中の魅力があるから私立じゃなくて五中を選ぶぞ、そんな意識が子ども等に芽生えるとしたら、五中の学校生活のどんな部分を見るんでしょうね?勉強がわかりやすいとか?部活が活発であるとか?
内藤:
 部活は大きいよね。
白井:
 部活はね。
伊藤:
 部活の、なんでしょうね。数の多さ?大会で勝ち進むこと?
内藤:
 希望する部があること、かな。
白井:
 自分たちが中学生の頃って、部活がたくさんあったよね。男女バレー部、男女バスケ部、男女テニス部、男女卓球部・・・。
伊藤:
 当時って、一つの部活に必ず顧問がついているという時代じゃなかったんです。顧問なんかいなくたって、子どもたちだけでやっていけたわけ。それができた時代。今はそうはいかない。
内藤:
 中学校を選ぶのは、子どもじゃなくて親ですよ。どちらかというと。
白井: 
 子どもが中学校を選ぶのか、親が中学校を選ぶのかというと、結構・・・。
伊藤:
 小学校だと、親。
内藤:
 その要素はあるね。高校だって親の意向は強く反映されるけどね。
伊藤:
 となると、親をいかに惹きつけるか。
内藤:
 「子どもが行きたい」といえば、それじゃ、という親も沢山いる。だから結論から言っちゃうと、子どもに対して「五中っていいな~」というわかりやすいメッセージを伝えることができれば、かなりうまくいく。「五中っていいな~、他でやらないことをやっているな~」なんて。

鷹南学園の目指すもの ~ 一つの学校になること

伊藤:
 鷹南の良さを話しましたが、この学園が目指している方向って何でしょう。コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を、というのは三鷹市内7つの学園全て同じ。その中で、鷹南学園は、住居区と学校区が一致しているという特長があり、小・小の連携も進んでいるという特長があり、一部課題も残っている、そういった特長をいかしつつ、どんな学園として特色を打ち出しいくのか、どう考えられますか?
白井:
 ちょっと漠然としているけれど、小学校も中学校も「子どもたちが楽しい」こと。子どもたちが学校を楽しいなと思えなくちゃダメなんだよね。その楽しさっていっぱいあって、中学校で言えば、勉強が分かるとか、授業が楽しいとかということだし、部活でいえばやり甲斐があるとか達成感があるとか自分の存在感があるとかそういうところだと思うのね。 中学生が楽しそうに学校に行っていれば、小学生は憧れますよ。コミセン祭で中学生が手伝ったりとか、運動会に(手伝いに)来てくれたりとか、そういった中学生の姿が、小学生には憧れなんだよね。だから、そういう機会をもっともっと増やしていい。中学生も、小学校に来ると、余計な力が入らないんだよね。どうしても中学校の中だけだと肩肘張っているんだけれど、小学生の前だと素直にお兄さん、お姉さんなんだよね。せっかくこれだけ物理的に距離的に近いというメリットがあるんだから、そこを。
伊藤:
 そうすると、以前三人で雑談したように、中原・東台・五中という固有名詞を使わずに、建物は違うのだけれど「鷹南学園」という一つの学校を目指している、と。
内藤:
 6年1組、2組、3組、4組・・・・。ですね。
伊藤:
 学校区・住居区の一致といった特長を活かして、小・中一貫というより一つの学校として教育活動をやっていく・・・というところに行きたいですよね。
白井:
 そう。1年から9年生までね。伊藤: そういうことを目指すために、乗り入れ授業とか交流だとかをやっているわけですね。



まだまだ話がつきませんが、ページが尽きてきたので次回につづきます。
ヒートアップする先生方の話の続きをお楽しみに。

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