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更新日:2016年4月28日
明日の卒業式に向けて
校長 青 木 睦
明日で3年生はこの第五中学校を卒業します。3年間の中学校生活、そして9年間の義務教育を終えようとしている今、一緒に過ごしてきた友達と離れ離れになったり、この学校を去らなければならなくなったりと寂しさと同時にさまざまなことが懐かしく思い出されていることと思います。
また、この一年間は、進路決定に向け、自分が目標とする進路に向けて、一歩一歩努力を積み重ねてきました。
みなさんとは1年間しか一緒に過ごすことができませんでしたが、素晴らしい3年生でした。常に1年生そして2年生の見本となって頑張っている姿がとても頼もしく、行事のたびに感動させられてきました。
特に先日行われた合唱コンクールでは入試の合間をぬっての練習で、あれだけの合唱に仕上げることができたのは素晴らしいことです。さすが3年生「五中の顔」です。
朝礼で皆さんに伝えたことのひとつを思い出してください。
11月の朝礼でパラリンピアン金メダリストの葭原滋男さんの話をしました。
夢に向け頑張ることの大切さ、1%でも可能性があるなら負けないことの重要性と自分が苦手なことを他人に素直に言えることの大切さについての話です。
葭原さんは目が不自由になったけれども、それがきっかけで様々なことにチャレンジできるようになった。さらに「自分ができない」ことは「できない」と素直に言えるようになった。
人は自分ができないことや苦手なことはあまり人には見られたくないものです。しかし本当の人縁関係はお互いの苦手な面を知ったうえで、自分の得意な面で助け合うことが大切です。それが、自然にできれば素晴らしいと思います。
人には必ず良い縁が巡ってきます。そして人を通して自分自身を見つめ、大きな視野で活躍してください。人との出会いは必ず自分自身の支えになるはずです。
最後に、感謝する気持ちを忘れないでください。人は誰しも感謝する心は持っています。しかしその伝え方が上手にできず、苦労している人も多いと思います。卒業にあたり一番感謝をするのはご家族だと思います。卒業式を前に、あるいは卒業式後にご家族に「ありがとう」の一言を忘れずに伝えてください。
3年生は本校を卒業しそれぞれの進路で活躍していくと思います。この第五中学校で経験したことを生かし、新たな世界で活躍することを期待します。
ご卒業おめでとうございます。
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